以下に、Model Context Protocol (MCP)を使用してBrave Searchサーバーを設定し、Claude Desktopアプリで利用可能にする具体的な手順を、さらに詳しく解説します。
動画で見たい方は以下から。
1. 必要な準備
1.1 MCPの基本的な理解
MCPは、AIモデルに安全かつ制御された形でデータソースやツールへのアクセスを提供するプロトコルです。ここではBrave Searchを設定します。
1.2 前提条件
Claude Desktopアプリをインストールしてログイン済みであること。
Brave Search APIキーを取得済みであること。
Node.jsおよびnpmがインストールされていること(npxを使用します)。
MacにNode.jsとnpmをインストールする手順を簡潔に説明します。以下のステップに従ってください。
Node.jsのインストール方法
Node.jsの公式ウェブサイトからインストール
1. Node.jsの公式サイトにアクセスします。
2. 推奨版(LTS) または 最新版(Current) のどちらかを選んでダウンロードします。
3. ダウンロードしたインストーラを実行し、案内に従ってインストールします。
4. インストールが完了したら、以下のコマンドでNode.jsとnpmが正しくインストールされたか確認します。
node -v
npm -v
Homebrewを使用したインストール
1. Homebrew がインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールします。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
2. Homebrewを使ってNode.jsをインストールします。
brew install node
node -v
npm -v
2. Brave Searchサーバーの設定
2.1 Brave Search APIキーの取得
Brave Search APIにアクセスして無料アカウントを作成します。
ダッシュボードからAPIキーを取得します。
取得したAPIキーを控えておきます(後ほど使用)。
2.2 MCPサーバーの準備
ターミナルを開きます。
MCPのBrave Searchサーバーをセットアップするため、以下のコマンドを実行します:
npx -y @modelcontextprotocol/server-brave-search
このコマンドは、必要なパッケージをダウンロードし、サーバーを起動します。
3. Claude Desktopアプリの設定
3.1 設定ファイルの作成
Claude Desktopアプリ用の設定ファイルを作成します。
以下のコマンドを実行して設定ファイルを開きます(Macの場合):
nano ~/Library/Application\\ Support/Claude/claude_desktop_config.json
ファイルが空の場合、以下の内容をコピーして貼り付けます:
{
"mcpServers": {
"braveSearch": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-brave-search"],
"env": {
"BRAVE_API_KEY": "<YOUR_API_KEY>"
}
}
}
}
<YOUR_API_KEY>を、取得したBrave SearchのAPIキーに置き換えます。
保存して終了します(Nanoエディタの場合:Ctrl + O → Enter → Ctrl + X)。
3.2 設定ファイルの確認
設定ファイルが正しいか、JSON構文を検証します。以下のコマンドを使用してチェックします:
cat ~/Library/Application\\ Support/Claude/claude-desktop-config.json | jq
JSONが正しい形式であれば、フォーマット済みのJSONが表示されます。
エラーが表示される場合は設定ファイルを修正してください。
4. Claude Desktopアプリの再起動
設定を反映させるため、Claude Desktopアプリを終了し、再起動します。
アプリ起動後、MCPツール一覧にBrave Searchが表示されているか確認します。
5. Brave Searchのテスト
5.1 サーバーの動作確認
Claude Desktopのチャット欄に以下を入力します:
Brave SearchでAnthropic MCPについて検索し、その概要をmcp-summary.mdというファイル名で保存してください。
MCPツールが以下の手順で動作します:
Brave Searchを使ってWeb検索を実行。
検索結果を要約。
ローカルファイルシステムにmcp-summary.mdとして保存。
6. より高度な設定(必要に応じて)
6.1 複数のMCPサーバーを設定
他のサーバー(例:GitHub、File System)を設定するには、以下の形式で設定ファイルを追記します:
{
"mcpServers": {
"braveSearch": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-brave-search"],
"env": {
"BRAVE_API_KEY": "<YOUR_API_KEY>"
}
},
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/path/to/allowed/files"]
},
"github": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_GITHUB_TOKEN>"
}
}
}
}
6.2 デバッグとログ確認
MCPサーバーが正しく起動していない場合は、ログを確認します:
tail -f ~/Library/Application\\ Support/Claude/logs/*.log
エラーがあれば、内容を確認して必要な修正を行います。
6.3 サーバーのカスタム構築
独自のサーバーを作成するには、公式ドキュメントを参照してください。
上記手順を順番に試していただければ、MCPのBrave Searchサーバーを正しくセットアップし、Claude Desktopで活用できるようになるはずです。