最近、AIによる動画生成サービス Dream Machine が大きな話題を呼んでいますね。
テキストや画像から、まるで映画のようなリアルな動画が生成できると評判です。
そこで今回は、実際に100本以上の動画を生成してみた私が、Dream Machineの魅力や使い方、注意点などを徹底解説していきます。
Dream Machineとは?
Dream Machineは、Luma AIが2023年6月13日にリリースした高性能な動画生成AIサービスです。
最大5秒の動画を生成でき、テキストから動画を生成するだけでなく、静止画から動画を作成することも可能です。
Luma AIは、以前から3Dに特化したサービスを展開しており、その技術力の高さが伺えます。
特徴
- テキストプロンプトで動画生成
- 画像から動画生成
- 最大5秒の動画が生成される
- 3Dの表現が得意
- カメラワークと被写体の動きが滑らか
Dream Machineを100本以上生成して分かったプロンプトのコツ
Dream Machineで高品質な動画を生成するには、プロンプト(指示文)が非常に重要です。
113本の動画を生成した経験から、私が感じたプロンプトのコツは以下の4点です。
- 意外と思いの外プロンプトが重要:プロンプトの内容によって生成される動画のクオリティが大きく左右されます。細部まで指示を出すことが重要です。
- 画像からの動画生成が綺麗:静止画から動画を生成する機能は、元の原型を崩すことなく滑らかに変化する表現が得意です。
- 英語の方が良い:日本語のプロンプトでは、意図した通りの動画が生成されないケースが多いです。
- ガチャ要素は結構強い:プロンプトを細かく設定しても、ガチャ要素が強く、思い通りの動画が生成されるとは限りません。
プロンプト作成のコツ
では、具体的にどのようなプロンプトを作成すれば良いのでしょうか?
以下に、動画の細かな要素を言語化してプロンプトを作成する際の例を挙げます。
- スタイル (映画的、アニメなど)
- クオリティ (高精細、鮮やかなど)
- 被写体 (動いている存在、自然の要素、動いている人物)
- 被写体の動き (歩行する、ある状態、滑らかに移行)
- 風景の設定 (風景、場面、絵のように美しい)
- カメラワーク (追跡、平行な角度、上方からの視点)
- 光 (柔らかな光、暗い)
これらの要素を組み合わせて、詳細な指示を出すことで、より意図した動画に近づけることができます。
実際に生成した動画とプロンプトを紹介!
成功例
例1:陽気な携帯電話たち
プロンプト:
鮮やかな画質の遊び心あるビデオで擬人化された愛らしい携帯電話がカラフルなデジタルの街並みの中で互いにその周囲の環境と関わりながら陽気
に跳ね回りカメラはシームレスなトランジションでさまざま なダイナミックなアングルからパンしアップビートなエレクトロニックなミュージックが流
れる
例2:富士山と桜
プロンプト:
ハイビジョン画質の映画のような映像で色鮮やかな塔と高大 な富士山を囲むように桜の花が優しく揺れながら優雅に浮かび上がる
例3:海中散歩
プロンプト:
美しい魚 住ん だ 海 の 浜辺 歩く サンゴ礁 と 魚 の 群れ 息 を する 巣 が はっきり と 見える リアル な スーパー HD
失敗例
例1:サバンナでの戦い
プロンプト:
サバンナで動物たちが戦っている
像の後に謎のモンスターが登場し、急に走り出すという、意図とは異なる動画になってしまいました。
例2:アニメ風動画
プロンプト:
アニメのワンシーン
ぐちゃぐちゃになり、イメージとはかけ離れた結果となりました。
Dream Machineの良い点・悪い点
良い点
- 高品質な動画生成: テキストや画像から、まるで映画のようなリアルで美しい動画を生成できます。
- 直感的な操作: シンプルなインターフェースで、初心者でも簡単に操作できます。
- 多様な表現: さまざまなスタイルやテーマの動画を作成できます。
悪い点
- ガチャ要素が強い: 思い通りの動画が生成される確率は低く、試行錯誤が必要となります。
- 日本語対応が不十分: 日本語のプロンプトでは、意図した通りの動画が生成されない場合があります。
- 生成時間がかかる: 動画生成には、ある程度の時間がかかります。
注意点
- AIタグの表示: TikTok、YouTube、InstagramなどのSNSにAIで生成した動画を投稿する際は、AIタグを必ず付けるようにしましょう。AIタグを付けずに投稿すると、アカウントが削除される可能性があります。
- 著作権: 生成された動画の著作権はLuma AIに帰属します。商用利用する場合は、別途ライセンス契約が必要です。
まとめ
Dream Machineは、AI技術の進化を感じさせる革新的な動画生成サービスです。
現時点では、日本語対応が不十分でガチャ要素が強いというデメリットもありますが、今後のアップデートに期待したいところです。
SNSでの活用や広告制作、エンターテイメントなど、幅広い分野で活用できる可能性を秘めています。
無料で試せるクレジットもありますので、ぜひ皆さんもDream Machineで遊んでみて下さい。