この記事では、法人と個人に向けて、初めてWordPressを導入してサイトを運用する際に必要な知識量と基本的な費用感を紹介します。
WordPressを導入するのに必要な費用
WordPressを導入する事自体は基本的には無料です。
ただWordPressは自身のサーバー内にインストールする必要があり、サーバーの費用はかかってきます。またサイトを表示させるには別途でドメインの取得が必要となるので、こちらも費用がかかります。
サーバーとドメインの費用感は以下の通り。
サーバー会社 | 料金(1ヶ月:最低料金)*別途初期費用 |
---|---|
エックスサーバー | 1200円~(更新:1000円~) |
ロリポップ! | 500円~ |
お名前.com レンタルサーバー | 953円~ |
さくらのレンタルサーバ | 524円~ |
*最高額 | 約13200円~ |
サーバーに関しては個人的にエックスサーバーがおすすめです。下記の記事でおすすめな理由を詳しく説明しております。
ドメイン | 料金 |
---|---|
.com | 約500円~1000円 |
.net | 約700円~1200円 |
.co.jp | 約3000円~5000円 |
.inc | 約98000円 |
ドメイン取得は圧倒的に価格が安いお名前.comがおすすめです。
↓ドメインに関しては以下から↓
また法人でも個人でも、あまりプログラミングの知識がない場合、テーマと言われる雛形をインストールすれば楽にサイト構築が可能となるが、これも別途で費用がかかってきます。
テーマの費用目安は以下の通り。
テーマ | 料金 |
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賢威(ケンイ) | 24,800円(税込み) |
Lightning Pro(ライトニングプロ) | 6,980円(税抜)~ |
Snow Monkey(スノーモンキー | 16,800円(年額課金、税込み) |
【THE THOR(ザ・トール)】 | 10,800円(税込み) |
ただテーマの場合、無料で質の良いものも多く、それらを利用するのも一つの手だが、大抵の無料テーマはサイト下部にGPLライセンスや提供元情報が表示されている場合があります。
これらを非表示にする場合に課金を必要とするシステムになっています。
*GPLライセンスや提供元情報は削除不可のテーマも存在し、その場合著作権に関わるため商用利用が難しい場合もあるのでテーマ選びには注意。
↓テーマのインストール方法はこちら↓
WordPressでサイトを運用する場合は、バックアップ用に物理的なソースを必ず所有するようにしましょう。
WordPressはオープンソースのCMSなため、世界中の誰もがプラグインの作成が可能で、WordPressそのものの改ざんも可能となっています。
またWordPressのアップデートも頻繁に起き、自身が使っているテーマやプラグインなどの提供元からのアップデートが遅くなると、WordPressとの相互性が崩れて表示がおかしくなる事があります。
最悪の場合、復旧不可能な程サイトが崩れる事もあるので必ずバックアップできるソースを確保しておきましょう。
また物理的なソース(外付けSSDなど)と言っているのは、目に見えるためバックアップする習慣が付きやすいのでおすすめなだけです。
WordPressサイトを制作会社に依頼する場合
WordPressサイトを制作会社に依頼する場合は、約100000円〜3000000円と幅が非常に広く料金相場は一概には言えません。
強いて言うならば、コンテンツ内容が1ページ分ならば約10万円程度〜。10ページ〜30ページと多くなるにつれて増えていきます。またシステムを導入したり、SEO(WEBマーケティング)を導入したり、オリジナルテーマを使用したり工数が増えるにあたって約100万と大きくなっていきます。
ほとんどの制作会社の場合は具体的な料金設定は無く、お客様の要望に沿って見積もりを出す形になっています。
*下記の表はあくまで経験上の目安程度です。実際は制作会社によって全く異なる金額感もあります。
要件 | 料金 |
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1ページのみ(LP制作) | 約5万〜20万程 |
HP制作(複数ページ) | 約10万〜100万以上 |
+システム導入 | 約10万〜200万程 |
ECサイト | 約100万〜300万以上 |
保守運用 | 約1万〜10万/月 |
なぜこれ程高いのかは、純粋な工数もそうだが、次の必要知識量で紹介する技術的なプロだからです。
WordPressでサイト運用するのに必要な知識
WordPressでサイトを作成するのは、ぶっちゃけ知識はほとんど必要ありません。
それは、決められたサーバーで、決められたテーマ、決められたやり方をネットで調べながらやる時に限られます。
大抵の事はネットで調べられる今、WordPressの〇〇テーマの使い方などと調べればそれなりのサイトは完成します。
ただインターネットの情報を正しく読み解く取捨選択能力が必要となるでしょう。
この程度なら個人でも簡単に学べますしWordPressを使う事は一応できるレベルになります。
初級(WordPressを使ってみる)個人レベル |
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インターネットサーチ能力(取捨選択能力) |
しかし、上記の状況だと決められた枠組みの中でしか運用出来ないので、やりたい事が出来なかったり、WordPressの拡張性を活かしきれなかったりと勿体ない場面が多々出てきます。
なので、自身で自由な見た目を作るために最低限HTMLとCSSの知識は持っといた方が良いでしょう。
ただ何も考えずにサイトを運用するのは、何の生産性を生まないため、事業拡大や広告収入を得るといった目的を持ちながら運営し、それに伴ったインターネットマーケティングの一つであるSEOの知識も持っておくのがベタでしょう。
また緊急時やセキュリティ面などの対応が必要な場合は、サーバーの知識も必要とするので合わせて学ぶ必要があります。
これらの知識があって、ようやくWordPressを安全で快適、そして便利に利用しながら運用する事ができます。
またここまでくると制作会社に就職できるレベルです。
中級(目的を持ち運用)制作会社レベル |
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HTMLとCSSの知識(最低限のプログラミング言語) |
SEOの知識(生産性向上のために) |
サーバーの知識(リスクに備えて学ぶべき) |
更に、javascript、php、java、python、Rubyといった難易度の高い様々な言語を習得する事で、WordPressそのもののカスタマイズやオリジナルテーマやプラグインの作成、システム構築などが可能となりWordPressの拡張性を最大限活かす事ができます。
ここまでくれば、いわゆるプログラマーやエンジニアと言われる人たちの事を指し、制作会社からの依頼がバシバシくるレベルです。
上級(やりたい事ができる)エンジニア |
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javascript、PHP、JAVAなど(システム構築、テーマ作成) |
下記の記事でプログラミングの学び方をまとめていますので興味のある方は是非みてみて下さい。
まとめ
WordPressを導入するの必要な費用は約500円~1000円のサーバ代と約1円〜100000円のドメイン代で、平均年額15000円~30000程度で済むでしょう。
そこにテーマを購入する際の料金とSSDの購入料金が入って約50000円~70000円程度で導入可能と考えて良いでしょう。
制作会社にサイト制作を依頼する場合は、これらとは比較にならない程膨大なお金がかかってきます。
知識に関しては、個人運用するならば最低限『中級レベル』までは必要なので、そこまでは必ず勉強していきましょう。やりながら独学でも良いですし、TechAcademy [テックアカデミー]などのプログラミング教室などに通って学ぶでも良いですが、ここまでは必ず必要な知識なので努力あるのみです。
以上が『WordPressを導入するのに必要な費用と知識』でした。
WordPressは自由度が非常に高いため、サイトのクオリティは個の知識の差がもろにでるようになっています。個人でも法人の場合でも、最大限の事業拡大や収益拡大などの目標があるならば、上記の上級レベルまで勉強に投資するのが良いかと思います。
これが本当のWordPressの費用なのかもしれません。
最後に、下記載のWordPressをインストール後にすぐにやるべき事を紹介した記事をおすすめします。