今回は、WordPressの知識が全く無い人、もはやWEBの知識が全く無い人に如何にWordPressの事を簡単に分かりやすく伝えるかを纏めた記事です。
冒頭文(制作者目線)
私は、現役のWEBディレクターでありながら個人でこのBlogの運営を行っています。
本職のWEBディレクターでは、コーティング案件、テンプレート化された静的サイトの制作、WordPressのような複雑な動的サイトの制作などに携わっています。
WordPressはPHPとMySQLなどの知識が必要なため工数が多くなり費用面では数百万が相場です。
ただお客様と関わる際には、WordPressって何なの?なんで高いの?簡単に更新出来るんじゃないの?など制作陣とのギャップを物凄く感じます。
その理由を説明しようとすると上記で述べたように「PHP」「動的サイト」「MySQL」などの難しい言葉を並べがちです。
少しわかり易く説明しようと思っても「HTML」「CSS」「コーティング」「システム/データベース」などのWEB用語を理解している前提で話していかないと説明がし辛いのがリアルな現場です。
私も、今後どのように説明していこうかと試行錯誤していたので、当ブログにて文字として記録していきたいと思っています。
WordPressの特徴を簡単に説明
WordPressとは、簡単に説明すると誰でも簡単に投稿が出来るブログ投稿ツールです。
WordPressの公式ページでは下記の様に書いてあります。
WordPress とは
WordPress (ワードプレス) は、ブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースのソフトウェアです。美しいデザイン、パワフルな機能、望むものは何でも作れる自由。WordPress は無料であると同時に、値段がつけられないほど価値のあるものです。
世界中で使われる最高の信頼
https://ja.wordpress.org
Web 上の35%のサイトが WordPress を使っています。個人ブログから大規模なニュースサイトまで用途はさまざまです。
大枠での考え方は、アメブロやライブドアブログと違いは無いと思っていても良いと思います。しかしWordPressでは下記のような独自の特徴を多数持ちます。
- オープンソース
- インストール型
- システムで動作
- データベースに格納
- カスタム可能
- プラグインの豊富さ
これらの多くの特徴により、単なるブログ投稿システムといった枠組みから外れCMS(コンテンツマネジメントシステム)やWEB制作のフレームワーク等と様々な捉え方をされています。
これらの特徴を次で説明していきます。
WordPressはアプリケーションではありません。よく質問してくる人がいますが、インストール型のソフトウェアです。
オープンソース
WordPressは世界中の誰もが無料で使えて、いくらでも中身を弄っても許されます。更に営利/非営利を問わずWordPressに組み込む外部ツールやWordPressを使ったサービスを展開するのも自由です。
要するに、WordPressの所有権は誰にでもあり、所有目的は完全に自由です。そしてルールは一切ありません。
このような形態をオープンソースと言います。
またWordPressは「オープンソースのCMS」と言い方を良くします。
インストール型
WordPressはオープンソースなので、誰かの許諾や申し込み等は一切入りません。
そのため何処でどのようにWordPressが使える用になるかなんて知ったこっちゃ無い訳です。
スマホアプリのダウンロードボタンの様な物は基本的にはありません。インストールする時すら方法は自由なのです。
基本的な流れとしては、サーバーを契約して、ドメインを取得し、そのサーバーの中にWordPressをインストールしてからドメインと紐付けます。
ただサーバー会社や制作会社がインストールの代行や簡単インストール機能などを付けているため簡単にインストール出来ると思われがちです。
システムで動作
WordPressはPHPと言われるシステムを作り出す言語で成り立っています。
アメブロやライブドアブログもシステムで動作しているのは変わらないが、これらはサービスのルールに沿って記事を更新していくので簡単です。
しかしWordPressの場合は、そのシステム管理も自由で、やり方等は一切ありません。
ではシステムで動作とはどういった事なのか?
それは、記事を更新した際にサーバー側(データベース)にID番号のようなものと同時に投稿内容が保管され、ユーザーが投稿ページに訪れた際にそのページと一致したID番号を呼び出すといった動作が数秒で行われます。
これがWordPressの仕組みであり、1番の特徴です。またこのような動きがあるサイトを「動的サイト」と言います。
データベースに格納
WordPressは上記で述べたようにデータベースに格納されたコンテンツが読み込まれます。
ブログサイトの1番のデメリットであるデータの肥大化を防ぐためにMySQLを代表としたデータベースシステムに投稿部分を別で保管します。
これにより容量の圧迫を最小限に保ちながら、何千何万もの投稿コンテンツが作成可能となっていて、ブログサイトに適したツールと言われています。
もちろんそのデータベースの中身も自分で参照/編集が可能です。
カスタム可能
ここまで読んで頂いた方はもう勘付いていると思いますが、WordPressはいくらでもカスタム可能です。
WordPressの投稿機能を簡易化してコーポレートサイトの制作、逆に投稿機能を更に複雑にしてECサイトの制作なども可能です。他にもphpのコードを組み合わせて全ページ共通した要素を同じ場所に同じ様に表示するなど考え方次第では大抵のことが可能です。
またWordPressに直接コンテンツとなるファイルをアップロードして静的サイトと同じようにサイトを作成する事も技術的には可能です。(そうなるとWordPressを使う意味があまり無いが。)
プラグインの豊富さ
WordPressにはプラグインと言われる機能を拡張するツールが多数存在します。プラグインをインストールする事でWordPressの様々な機能の拡張やカスタムが簡単に行えます。
基本的にプラグインは個人開発や一般企業の制作が多いです。ただ中にはWordPress公式のプラグインも存在します。
プラグインは非常に簡単に機能の拡張が出来るがオープンソースの特徴柄、プラグインによるバグやエラーなどは自身で対処していかなくてはいけません。
まとめ
このように非常に自由度の高いツールなので、WEB制作では正確にお客様の要望に応えるためにWordPressの導入を勧める事があります。
ただしWordPressでの制作は、上記で説明した部分をしっかりと理解して作業していかないとサイトとして成り立たなくなります。
この知識のコンサルティング的な部分、バグ等の検証、運用サポートなどが制作費に含まれ費用が大きくなっていきます。
特にPHP等のシステム面とデータベースの管理が、実際にやってみないと分からない部分なので、制作側でも工数が漠然としており一概に数値で表す事が出来ないのが現場のリアルです。しかし世間的には見積りの考え方があるので、仮説段階で最大値の見積もりを出しとくといったのが制作会社のよくあるやり方です。
もっと分かりやすく
これでも色々と専門知識があって良く分からないって人もいると思います。
全くITリテラシーの無い人に向けてもう少し分かりやすく以下のようにお祭りに例えて説明していきます。
WordPressというツールをお祭りに例え |
個々のWordPressサイトを屋台に例え(宝くじの屋台に例える) |
メインコンテンツ(トップページやサイドバー)などを屋台のディスプレイやレイアウトなどに例え |
MySQLを店員さんに例え |
投稿ページを商品に例え |
お祭りでは自由な型で屋台を出店出来ます。
これはオープンソースの例えです。
お客様が屋台に来ると外観や内観のレイアウト、商品の見た目はすぐに見えます。
この段階が、ユーザーがWordPressサイトに訪れた時です。
次に、消費者は商品(くじ)を選びます。その選ばれた番号を見て店員さんは該当する商品を渡します。
この段階が投稿ページが開く際の動きです。ユーザーが投稿リンクをクリックした時にMySQLの中にある投稿IDを引き出して表示されます。
とちょっと無理やり過ぎた例えですが分かり易かったら幸いです。
以上が「WordPressとは何なのかを分かり易く説明【初心者向け】」
分かりづらいなって部分があったらコメントで教えて下さい。都度修正していきます。
具体的なWordPressの使い方や設定方法については以下の記事でまとめましたので良かったら見てみて下さい。