今回は、現役のWEBディレクターの私が、WEB制作会社にホームページの作成を依頼する際に必要になってくる情報をいくつかまとめましたので、それを公開します。
WEB制作会社にHP制作をお願いする時の面倒くさい部分と言ったら密にやりとりをする事を強いられる事かと思います。
素人にあれやこれや提出して下さいなどと言われてもよく分からないって方が多いと思います。そのギャップが原因で制作の進行が遅れたり、どっちがボールを持っているかよく分からない状態となり気持ちが悪い感じになったりとかは、あるあるです。
そんな場合、自分に少しでもWEBのリテラシーがあれば制作進行もスムーズに進み、最終的に良いものが出来るかと思います。なのでWEB制作に必要な情報だけでも予習しとき気持ち良く制作依頼していきましょう。
WEB制作会社に依頼する時に必要な情報
まずはWEB制作で必須となる情報をまとめました。
- サーバー情報記載のコントロールパネル情報
- ドメイン情報記載のコントロールパネル情報
- FTP情報
- Googleアカウント情報
- 原稿
- 素材
サーバー情報
現状サーバーを借りている場合は、そのサーバーに新しいWEBサイトを入れる事が出来ます。
その場合はサーバーへのログイン情報(ログインIDとパスワード)が必要になってきます。
サーバーへログインする意味としては、プログラム(phpやDBなど)の仕様とサーバーの仕様に相互性はあるかを調べるためといった事が主な理由です。
サーバーの仕様が古いと想定した動作が出来なかったり表示崩れが起きたりとします。それを防ぐために一度サーバーにログインして調査をする必要があります。
また、いろんな情報が入乱してよく分からない場合は以下の良くあるサーバーを参照して下さい。
エックスサーバー | さくらのレンタルサーバー |
バリューサーバー | お名前.comレンタルサーバー |
WEB Arena(NTT) | Bizメール&ウェブ ビジネス |
GMO iCLUSTA+ | ロリポップ |
CPI | AWS(Amazon WEB Service) |
ドメイン情報
現状のドメインを使用して、新しいサーバーにWEBサイトをオープンさせたい場合は、そのドメインを契約した会社のコントロールパネルのログイン情報(ログインIDとパスワード)が必要になります。
ドメインの情報が必要な理由は、DNS(ドメインネームシステム)を編集する必要がある。もしくはドメイン移換をする必要がある場合があるからです。
ドメインに関しても情報が入乱してよく分からないと思うので、以下の良くあるドメインを参照して下さい。
お名前ドットコム | 名付けてネット |
バリュードメイン | ムームードメイン |
FTP情報
FTPとは、サーバー上にあるファイルを弄るための場所です。そこにアクセスするための情報が必要になります。
FTP情報が必要な理由は、そこにWEBサイトのデータをアップロードする事でWEBサイトが表示される様になるからです。
サイトの制作では必須な情報になるのでFTPに関しては少し調べておきましょう。
File Transfer Protocol(ファイル・トランスファー・プロトコル、FTP、ファイル転送プロトコル)は、コンピュータネットワーク上のクライアントとサーバの間でファイル転送を行うための通信プロトコルの一つである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/File_Transfer_Protocol
具体的には下記の情報が必要です。
FTPサーバー名 | ftp@exsample.co.jp |
FTPユーザー名 | admin |
パスワード | xxxxxxxx |
Googleアカウント情報
サイト制作の一環でGoogle analyticsやsearch consoleやGoogleマイビジネスの導入を代行してくれる様な制作会社の場合は、Googleアカウントにログイン可能な情報も必要になります。
自分で全ての作業できるのなら必要無いのですが、一部ソースコードを弄る様な場面もあるので専門家に任せたほうが確実に導入する事が出来ます。
原稿
WEB制作会社は、文章のプロでは無いですし、出版社でもありません。基本的にはお客様が希望した文章を入れていくと考えています。
そのため原稿は必ず用意しておきましょう。
原稿作成が面倒くさいと感じるのなら、代行してくれる制作会社はあるので、その様な会社にお願いするのが良いでしょう。また原稿作成のみを請け負っているサービスなども探せばあるかと思います。
さらに誰かにお願いはしたいが、費用を抑えたいといった場合はココナラなどで文章の作成のみを依頼するのはおすすめです。
素材
同じくWEB制作会社は何でも屋では無いので、写真やロゴを入れたい部分には写真のデータが必要になってきます。
入れたい写真やイラスト、ロゴなどは予め用意しておきましょう。
最悪の場合はフリー素材などでとりあえず入れておくなんて事も良くやります。しかしロゴに関してはどの制作会社もシビアに取り扱ってくるのでしっかりとしたデータを提供してあげましょう。
ロゴやイラストの制作もココナラのクリエイターに依頼する事で安く済ませる事が出来ます。
より良いサイトにするために必要なもの

より良いサイトに仕上げるためには密な打ち合わせは絶対に大事です。ただ他にも事前に準備をしてあげる事でお互いのイメージが合致して良いものが出来やすくなるかと思います。そのWEB制作会社が欲しいと思っている情報を次で紹介します。
- 制作イメージ
- 軽い指示書
- サイトマップ
- こだわりの素材
- コンセプトシート
制作イメージ
見本となるサイトのURLや、見本となるパーツ部分のスクリーンショットやイメージ画像などを共有すれば、イメージがしっかりと伝わり良いものが出来やすくなります。
WEB制作は半分デザインの仕事になるので、素晴らしいものを作るにはイメージの共有が非常に大事になります。密な打ち合わせができない場合や急いでいる場合は、最低でもイメージ画像などを提示して認識のズレが起きない様に心がけましょう。
軽い指示書
「この部分は丸いボタン」「ここは動く」「この画像はクリックすると拡大する」などのデザインイメージや動作のイメージを軽くでも良いので伝わる様な簡易的な指示書があると制作進行がスムーズに進みます。
大半のWEB制作会社には指示書の概念があるかと思われますので、お客様からその様な細かい指示が来ても何も驚きません。
パワーポイントやエクセルなどでイメージレイアウトを作って「ここはこんな感じ」などと書いていくと良いでしょう。(欲を言えばXDで作ると一番わかりやすい。)
サイトマップ
AページはBページ、Cページ、Dページに繋がっていて、BページはCページ、Dページに繋がっているなどと全ページ遷移を細かく指定したい場合はサイトマップを作ってあげましょう。
ページ遷移にこだわりがあると、口で説明するのは困難かと思います。
その場合はエクセルなどでAページの場合のページ繊維、Bページの場合のページ繊維などとまとめたものを作成しましょう。もしくは「サイトマップ」と検索するといろんな作り方が出てくるのでそれらを見本に作成してみましょう。
ちなみに当サイトのサイトマップはこちらです。
こだわりの素材
画像やアイコン、イラストのクオリティはWEBサイトのクオリティに大きく関連してきます。
せっかく良い感じのレイアウトデザインでも、画像がダサいだけで残念な仕上がりになってしまします。
良いものを作りたかったらプロのカメラマンに画像を撮っていただくか、有料の素材を購入するなどしてクオリティの高いものを提供しましょう。
中には写真撮影もしてくれる制作会社もあるかと思います。また有料の素材はAdobe Stockが最もおすすめです。
コンセプトシート
企業理念やWEBサイトの思い。コーポレートカラーや全体構造などを大雑把に書いたコンセプトシートは最後まで制作イメージをズラさないためには非常に役立つ概念です。
基本的にWEB制作会社が初めに記入していただく様にお願いしてくるかと思いますので予め考えておくと良いかと思います。
さらには自分なりにより細かく書いたコンセプトシートを用意して提供するのも良いかと思います。
最終的には、このコンセプトに当てはまるか否かで、WEBでの表現が正しいかを判断します。なのでWEB制作のコア部分になってくるので熱い思いを持って記入していきましょう。
以上が「WEB制作会社にホームページの作成をお願いする時に必要な情報」でした。
この様にWEB制作では必要になってくる情報が山ほどあります。スムーズな打ち合わせや制作進行をするために予め知っておいて損はないでしょう。
他にもこれは必要だ。と思ったものに関しては随時更新していきます。