今回は過去のWEBサイトの状態を見ることができるオンラインの無料WEBツールをいくつか紹介します。
WEBサイトの修正などを担当している方にとって修正後の上書きは非常に怖い作業でしょう。もし間違っていたものを上書きしてしまった時に1つ前の状況をメモしていなかったら元に戻す術はあるのでしょうか?基本的には無いですね。。。
ただ諦めるのは早いかもしれません。今回紹介するWEBツールを参照すれば、もしかすると前の状態がわかるかもしれません。
webarchive
WEBの過去アーカイブを見るツールといったら「webarchive」が最も代表的です。
webarchiveは以下のURLです。
使い方は、webarchiveのページに移動したら上部にある検索窓に過去の状態を見たいWEBサイトのURLを入力してEnterを押して下さい。

すると以下のようにタイムテーブルとカレンダーが表示されます。黒い棒がある部分に記録された見た目のデータが残っています。より具体的な日付はカレンダー部分で青くハイライトされています。私のサイトの場合は2019年の4月26日のデータが残っている様です。

カレンダーのハイライトされている部分をクリックするとその時点の見た目を表示できます。2019年の4月26日のデータを表示させるとこのような表示がされました。

(過去のサイトは青かったのですね。。。覚えていません。。)
しかもこのページでは、その当時のリンクの導線もしっかり残っています。試しに「当サイトについて」のグロナビをクリックしてみたら、当時のそのページに移動しました。

ここまでしっかりと当時のまま表示されるなら、修正後上書きしてしまったデータを見直せる事が出来ること思います。
この機能を使って、これから取得するドメインのサイトを振り返ってみると、過去に使用されていたドメインなのかどうかを知ることができます。すなわち中古ドメインなのかが分かります。
注意点
webarchiveは素晴らしいツールですが、いくつか注意点はあります。
- 自動バックアップで不定期
- 静的ページとして記録
- データのDL/保存は出来ない
まずwebarchiveは自動でバックアップされます。それも任意にバックアップを申し込むのでは無く、webarchive側のクローラーがサイトを回遊した場合にバックアップされます。そのため、どの日時のバックアップが取られているかは基本的に運です。
また、バックアップは見た目部分のみなので全て静的化されています。なので動的なWEBサイトはその瞬間の見た目の保存となるので内部的な修正間違えは対応出来ないと思われます。
そしてデータはDL/保存出来ません。見た目を確認してテキスト内容や画像データをコピーするなどの使い方が適しているかと思われます。
その他のWEBアーカイブサイト
WEBアーカイブ系のサイトは以下の様に世界中にある様です。探したら日本にもありました。ただクオリティは依然としてwebarchiveが最も高いように感じます。
WARP
日本の国立国会図書館が行っているインターネット資料収集保存事業のサイト。日本国内のサイトに限定されており、対象は国の機関や自治体、法人・機構、大学、政党などが中心。
Stanford Web Archive Portal
スタンフォード大学が収集しているウェブアーカイブ。数は少ないが日本語サイトも一部含まれている。インターフェースはWayback Machineに酷似しているが、収集内容は別物。
Library of Congress
アメリカ議会図書館のサイト。こちらも数は少ないが日本語サイトが登録されている。プルダウンメニューで対象を「Archived Web Sites」に絞り込むことで検索が可能。
UK Parliament Web Archive
英国議会が運営するウェブアーカイブサイト。Wayback Machineに近いインターフェースを備え、時系列でサイトを閲覧できる。日本語サイトも数多く収集されている。
PRONI Web Archive
北アイルランドで運営されているウェブアーカイブサイト。UK Parliament Web Archiveのミラーサイトといっていい内容だが、収集内容は一部異なる。
以上が「中古ドメインを調べる時に便利!サイトの過去を見れるツール」でした。
過去の状態が分からなくなって困ってしまったら活用してみて下さい。