今回は、完全無料で画像内の人物や動物など、写真の中心に写っている被写体のみを綺麗に切り抜いた画像を作成する方法を紹介します。しかもWEBツールやPhotoshopやIllustratorなどの有料アプリなどは一切使わないのでサイズの制限や数量の制限、費用などは一切ありません。
今回紹介する方法では、約10分程度の作業時間で下記の様な透過性のある写真で、被写体のみを切り抜いた画像を無料で作成できる様になります。(個人差はあり)

しかし今回紹介する方法はMacに限ります。(Windows専門の方は申し訳ありません…)
完全無料で被写体の切り抜き画像を作成する方法
完全無料で被写体の切り抜き画像を作成するのに使うアプリケーションはMacに標準で搭載されているプレビューアプリを使用します。

プレビューアプリは写真やPDFを参照する他、テキストの追加や記号やオズジェクトの追加、さらにはトリミングなどいろいろな編集が可能になっています。
その編集項目の一つを応用して被写体の切り抜き画像を作っていきます。
次に下記の写真を使って、具体的な編集作業の手順を書いていきます。

プレビューで被写体以外を削除
①.まずはプレビューアプリで編集したい写真を開きます。
②.プレビューの上部メニューバーの左から2番目のアイコン(インスタントアルファ)をクリックしてから、下記の写真の様に被写体以外の部分を選択します。この状態でDeleteを押すと透過されます。
この時、JPGデータだと「この書類をPNGに変換しますか?」と問われるので「変換」を選択。

これだけで基本的に被写体のみを残す事が出来ます。
しかしある程度のクオリティを求めるならば応用した作業を入れていかなくてはいけません。それを次で紹介します。
被写体を綺麗に切り抜く方法
先述で紹介した方法のみだと細かな部分がどうしても上手くいかず汚い画像になりがちです。それを解決するための簡単な応用術を紹介します。
①.白いオブジェクトで全体を大体埋める。(何色でも良いが必ず統一して画像の色と被らなくする。)

②.大体埋めったら一度保存します。再び開いてから、先程紹介したインスタントアルファツールで白いオブジェクト部分を透過にします。

③.次にサメの周りの海背景+影部分が非常に分かりやすくなります。その部分は一旦自力で透過にしていきます。(大雑把で大丈夫です。)

④.次に、ここまで大雑把に透過にしてきたので、微妙に残ってしまってる部分を消していきます。まずはインスタントアルファツールの右側のスケッチツールで残ってる部分をなぞっていきます。

⑤.全てなぞり終えたら、同色のオブジェクトで繋げてあげます。

⑥.これでインスタントアルファツールで透過にして良いですが、さらにクオリティを上げるためにオブジェクトで被写体以外を完全に埋めます。

⑦.今度こそインスタントアルファツールで被写体以外を全て選択して透過にして完成です。
実際の画像はこの様になりました。無料で10分くらいでかなり綺麗に出来ます。(枠線はサイトのCSSによるものです。)

被写体切り抜きツール
最後に、念のため被写体の切り抜きツールも紹介しときます。
remove.bgと言われるツールがどうやら良い感じらしいです。
実際に私も無料版を使ってもましたが、1分もしない作業時間でクオリティもまぁまぁ高かったので、透過作業に10分の時間もかけたくないって方はこういったツールを使うのも良いと思います。
しかし無料版だと色々と制限があるので、複数枚透過したい場合は料金がかかってくるのでご注意下さい。
remove.bgのリンクは下記です。

以上が「完全無料で被写体の切り抜き画像を作成する方法(WEBツール未使用)」でした。
今回はあくまでも、時間に囚われず「完全無料」って部分にフォーカスした内容なので、プレビューでの編集方法を紹介しました。ただ時間や効率化も非常に大事な要素なので、自身の作業量に応じてツールを使ったり、反対にプレビューを使って自力で作業したりと使い分けるのが良いでしょう。