この記事では、ユーザーの利用が多い『MetaMask(メタマスク)』と『Phantom(ファントム)』ウォレットでRevoke(リボーク)する手順を紹介します。Revokeとは、過去にDEX(分散型取引所)やメタバースのプロジェクトなどのサービスでウォレットを接続した時に「Approve(承認)」を求められたことがあると思います。その「過去に承認をしたもの」を何らかの理由で「承認取り消し」することを指します。
最近の具体的な事例を紹介すると、2022年8月にSolana(ソラナ/SOL)のブロックチェーンにおいて大規模なハッキングが発生しました。この時にハードウェアウォレットやCEX(中央集権取引所)に資産を逃したり、Solana系のPhantomウォレットなどで過去にApproveしたものをRevokeするような対処を行いました。
このような事態になった場合でもリスクを少なくするために、今後利用しない接続はRevokeすることを推奨します。Revokeしたとしても再度利用したい場合はApproveを実施することで利用できるようになります。
※ガス代について:Approveをオンチェーンで実施してるため、Revokeもオンチェーンで行う必要があります。そのため「ガス代」が発生します。
MetaMask(メタマスク)内のトークンをRevoke
Revokeする方法はいくつかあります。ここではWebサイトを利用する方法を紹介します。他にネットワークの履歴を確認できるエクスプローラー(EtherScan、BscScanなど)や拡張機能を利用した方法もあるので、そちらを知りたい場合は、『KEITO【仮想通貨情報&ハウツー】』の過去のYOUTUBE動画をご覧ください。
【仮想通貨】承認(Approve)した危険なトークンの解除方法【Revoke】
revoke.cashにアクセスします。下の画像のような画面になるので「Connect Wallet」をクリックしてMetaMaskを接続します。

下の画像のような画面になるので、「MetaMask」をクリックします。

MetaMaskが起動するので下の画像のように、「次へ」(複数アカウントがある場合は、該当を選択)→「接続」をクリックします。

Webの画面に戻るので、ここではBSCチェーンで削除を実行します。該当するトークンの横の「Revoke」(①)をクリックします。

NFTをRevokeしたい場合は②の選択で切り替えます。ネットワークを切り替える場合は③で切り替えます。
最後に下の画像のようにMetaMaskで「確認」をクリックすると実行されます。少し待機すると該当のトークンが一覧から削除されて完了です。ご覧の通り「ガス代(トランザクション手数料)」も発生しています。

Phantom(ファントム)ウォレット内のトークンをRevoke
Phantomウォレットを開き、下の左側の画像から左上のメニューをクリックします。(バージョンによっては3本線になってる場合もあります。)
中央の画像に遷移したら中段の「信頼済みアプリ」をクリックします。
過去にApproveした一覧が表示されるので、Revokeしたいものを「取り消しボタン」で選択してクリックすると削除されて完了です。

如何でしたか?
詐欺対策として定期的に実行することを推奨します。また、過去記事で詐欺対策に関連するものを公開してますのでご覧になってください。