今回はメールの仕組みとメール設定時の接続方法のPOPとIMAPについてを説明します。
メール設定時に何となくどちらかにしている、よく分からないけどネットで調べた設定方法で適当にどちらかを設定している。
その結果よく分からないエラーが起きたり、同じメールが何度も届いたり、何千件ものメールが届いたりと予期せぬ事故を引き起こす原因となってしまう場合があります。
既に、何かしら起きてしまった方やしっかりとPOPとIMAPの違いを理解して適正な設定を行いたいと思っている方は是非最後まで読んで下さい。
メールの接続方法
貴方のパソコンにメールが届く仕組みは、サーバーが関係しています。
メール送信者は送信サーバーに一度メールを送り、サーバー上で処理され、送信先の受信サーバーに通信されています。
これが基本中の基本のメールの仕組みです。
しかしユーザーは通常PC上のメールアプリを操作してメールの送受信を行なっています。
これはメールアプリとメールサーバーを接続しているから可能となっています。
この時の接続方法にPOPとIMAPがあります。

POPとは?
POP接続はサーバにあるメールをPCなどの端末にダウンロードして、端末上でメールを管理する仕組みです。
メリット | デメリット |
---|---|
PCなどの端末に保存したメールの削除・移動等を素早く処理可能。 端末の容量が許す限りメールを保存出来る。 | 複数の端末でのメールの利用は使い勝手が悪い場合がある。 同時に複数台の端末で受信を行う事が出来ない。 |
POP接続は1台のコンピュータしか使わない、またはメールを読むコンピュータを一台に決めている場合に利用すると良いでしょう。
IMAPとは?
IMAP接続はサーバにあるメールをPCなどの端末にはダウンロードしないで、サーバ上のメールを管理する仕組みです。
メリット | デメリット |
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サーバ上でメールを管理しますので複数の端末での利用に優れている。 なので開封状態等も共有されますのでメールを一元管理することが可能。 | メールサーバーの容量制限に達した場合、不用なメーを削除しなければ、新規に送られたメールを閲覧することが出来なくなる。 |
IMAP接続は、複数の端末でメールを管理したい場合やスマートフォンなどで外出先でもメールを見たいに利用するといいでしょう。
どっちを利用すべき?
スマホ、PC、iPadで同じメールアドレスを使用する場合は一括管理したいと思うのでIMAPが向いています。
しかしIMAPはサーバー上のメールの件数、即ちサーバー容量をしっかりと管理していかないといけません。
スマホやPCの中で何れかに1端末に1つのメールアドレスを設定するならばPOPで接続すべきです。
POPなら都度新着メールをダウンロードして端末上で管理できるので、サーバーの事は気にしないで済みます。
ただPOPは複数端末の接続は出来ないので、複数端末となれば必然的にIMAPとなります。
以上が「【メールの仕組み】POPとIMAPの違いをしっかり理解しよう」でした。
余談ですが、サーバー上にあるwebメールを使えば直接サーバー上からメールの送受信が可能になります。