この記事ではJavaScriptで数値を取り扱いたい・計算したい場合に必要な基礎知識を紹介します。
数値はJavaScriptにおける基本的なデータ型の一つで、整数や小数を取り扱うことが出来ます。数値の型はNumber型です。
const a = 5 //結果 5
const b = -5 //結果 -5
const c = 1.54321 //結果 1.54321
JavaScriptでは数値を用いて以下の様なことが出来ます。
数学的な計算をする | 10+10の2乗を計算する |
数値を四捨五入する | 税込みなどの金額の小数点を四捨五入する |
三角関係を扱う | アニメーションの軌跡を求める |
ランダムな数値を取り扱う | アニメーションにランダム性を持たせる |
またJavaScriptにおける数値は、一般的に使用されている10進数の他に、16進数、8進数、2進数も使用することが出来ます。
「10」「129」「0.5」「3.287」など | 10進数 |
「3F7B」「a994」「aaaa」など | 16進数 |
「0o123」「0o777」など | 8進数 |
「0b111」「0b101010」など | 2進数 |
数学の世界では数の大きさは無限ですがJavaScriptの世界では数に制限があります。
以下が最大の整数や最小の整数です。
定数(プロパティ) | 意味 | 値 | 解説 |
---|---|---|---|
Number.MAX_VALUE | 最大の整数 | 1.7976931348623157e+308 | E+308 は 10 の 308乗 |
Number.MIN_VALUE | 最小の整数 | 5e-324 | 0 に最も近い数であり、最大の負の数ではありません。 |
Number.MAX_SAFE_INTEGER | 正確に扱える最大整数値 | 9007199254740991 | 事実上の最大値 |
Number.MIN_SAFE_INTEGER | 正確に扱える最小整数値 | -9007199254740991 | 事実上の最小値 |
Number.MAX_SAFE_INTEGER 〜 Number.MIN_SAFE_INTEGERの範囲以外では計算結果に誤差が応じます。
不正な計算結果などで返される値も覚えておきましょう。エラー時などによく見かけます。
Number.MAX_VALUEを超える | infinity |
Number.MIN_VALUEより下 | -infinity |
数値でない値。その他不正な計算結果。 | NaN |
以上が「JavaScriptで数値を取り扱いたい・計算したい」でした。