今回は、インターネット上で自分のネットショップが開業可能な無料ECサイト作成サービスをいくつか紹介していきます。
2020年以降、様々な時代の流れから企業はもちろんの事、個人でもECショップを持つ時代へとなります。
しかしWEB制作会社に依頼すると、規模にも寄りますが数100万程してきます。ただインターネット上には、無料でECサイトが作れるサービスは山程存在します。今回はその中から特におすすめなECサイト作成ツールを10選紹介していきます。
- ECサイトって何ですか?って人
- 個人or会社でECサイトを作成したい。
- 費用はあまり掛けたくない。
- 自分にあったツールを使いたい。
ECサイトとは?
ECサイトとは、Electronic Commerceの略称で「デジタル販売サイト」の事です。
有名なECサイトと言ったらAmazonや楽天市場などがあります。しかしその両者はショッピングモール型のECサイトなので通常のものとは少し違います。
通常のECサイトは、自社商品がWEBサイト上で販売されているものなので、WEBサイトに商品と決済システムが導入されていれば自社ECサイト(カート型)と言えます。
例えば、ユニクロ、アップル、無印良品などが自社サイト上でオリジナル商品を販売している自社ECサイトになっています。
種類 | 概要 | 参考例 |
---|---|---|
モール型サイト | 多種多様なショップが同じドメインの下で営業をしている仮想商店街。 モールに出店することは、自社ECサイトを作ることとは違うので、ECサイト出店・モール出店と表現する。 | Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング |
カート型ECサイト | 自社ECサイトを略して「ECサイト」ということが多い。自社でサーバーを借りてECサイトを作ることを、ECサイト構築、ネットショップ開業などと表現する。 | ユニクロ、アップル、無印良品 |
オリジナルと無料サービスの違い
ECサイトを作成するには、<商品の用意>や<写真の撮影>の他にも、<セキュリティ関連>、<決済関連>、<配送の手配>、<カートの準備>、<受注管理システム>、<メール配信(顧客管理システム)>、<アプリ化>など、やらなくてはいけない事はたくさんあります。
本気でオリジナルECサイトを作ろうとすると、この辺の機能を盛り込むのがデフォルトです。これをWEB制作会社にお願いすれば100万以上してくるのも納得いくかと思います。
無料のECサイトの場合だと<アプリ化>、<セキュリティ>、<配送連携>、<カート>、<メール配信>など多くの事がそのサービスが代行してる、もしくは予め組み込まれている事が多いので費用も格段に抑えられて、制作も楽になります。
下記の表は、オリジナルで作成するECサイトの場合と、無料ツールなどを使って作成する場合のECサイトの制作段階で必須な要素です。
オリジナル | 無料サービス |
---|---|
ドメインの用意 必要 | ドメインの用意 不要 (簡単な設定のみ) |
サーバーの用意 必要 | サーバーの用意 不要 (簡単な設定のみ) |
商品の用意 必要 | 商品の用意 必要 |
写真の撮影 必要 | 写真の撮影 必要 |
商品の整理 必要 | 商品の整理 必要 |
ショッピングカート 必要 | ショッピングカート 不要 |
決済サービス 必要 | 決済サービス 不要 (簡単な設定のみ) |
セキュリティ 必要 | セキュリティ 不要 |
受注管理システム 必要 | 受注管理システム 不要 |
メール配信(顧客管理システム) 必要 | メール配信(顧客管理システム) 不要 (簡単な設定のみ) |
集客サービス 必要 | 集客サービス 不要 |
スマートフォンアプリ 必要 | スマートフォンアプリ 不要 |
ECサイトを作る方法
最近よく見る、BESEやイージーショップなどのECサイト作成サービスはASPと言われるものを使用した方法になります。WordPressやEC-CUBEなどはオープンソースのCMSを使用した方法となります。基本的にその二つのどちらかを利用する事で無料でECサイトが作成出来ます。
また他にも、ECサイトを作る方法は大きく分けると5つほどあります。それぞれの方法を簡単にまとめると、次の表のとおりです。
方式 | 規模 | 公開までの期間 | 費用 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
ASP | 小規模~中規模 | 1ヶ月以内 | 基本無料 | 簡単にECサイトが作成できる | カスタマイズ性が低い |
オープンソース | 小規模~大規模 | 3ヶ月以内 | 基本無料 (制作会社に頼む場合100万〜) | 基本何でも出来る。 | 技術力が必須。デバックを追いかけるのがしんどい。 |
パッケージ | 中規模~大規模 | 3ヶ月~半年以内 | 100万〜1000万 | オリジナルのECサイトとなる。 | システムが古くなる |
クラウドEC | 中規模~大規模 | 3ヶ月以内 | 従量課金制 (orサブスクリプション) | 自社サーバーが不要。安心感はある。 | システム内部が見えない。 |
フルスクラッチ | 大規模 | 半年~1年以内 | 未 (5000万とかする事もある) | どんな要件でも実現可能 | 多大なコストと期間が必要。 |
※ASPとは、「アプリケーションサービスプロバイダー」の略称です。
今回は無料で作成するECサイト作成サービスの紹介なので、ASPとオープンソースを使ったものを紹介していきます。
また基本的に個人〜中小企業はASPかオープンソースのCMSで作成するECサイトで十分かと思っております。
それ以外のパッケージ、クラウドEC、フルスクラッチは超大企業向けなので一旦気にしなくていいかと思います。
無料でECサイトを作成する方法
という事で今回紹介する「無料でECサイトを作成する方法」は以下の様なものです。
- ASPを利用して作成。
- オープンソースを利用して作成。
- WordPressのプラグインを利用。
- モール型のECサイトに出品する。
無料でECサイトが作れるサービス10選!!
前置きが長くなりましたが、「無料でECサイトが作れるサービス10選!!」を紹介していきます。
STORES.jp

TVCMでお馴染みのSTORESは豊富なテンプレートから1つを選んで驚くほど簡単に作成出来るECサイト制作ASPです。
初期費用や月額費用が無料のフリープランを選択することで無料でECサイトを作成可能です。フリープランでも、商品登録数の制限は一切無く、メルマガやクーポン機能といった集客面の機能も充実しています。
しかし一つ難点があるとしたら、決済手数料は5%なので他のASPと比べると若干高めです。
手軽さとプランは優秀だが、他のASPと比べて商品が売れる度に払うお金が大きくなる可能性があります。
なので売れる頻度は低くて高い商品を扱う場合に向いているかと思われます。
イージーマイショップ

「イージーマイショップ」は、名前通りイージーで非常にシンプルな作りとなっているので初心者に最もおすすめなサービスです。しかも他のサービスに抜けを取らない高機能性も持ち、非常に簡単に本格派ネットショップを作成出来るASPとなっています。
難点があるとしたら、細かいカスタマイズ性は低いかなと感じた部分です。
ECサイトを始めて作る方は、「イージーマイショップ」で一旦作ってみて感覚を養い、後に複雑なECサイトを作りたいと感じたら他のサービスに乗り換えるのがいいかと思います。
また「イージーマイショップ」はFacebookとの連携が非常に簡単で個人向けのECサイトに非常に向いているなと思います。(Facebookページのショップセクションを使用して、イージーマイショップの商品を簡単にFacebookショップに掲載できます。)
ちなみに60日間無料お試し出来るみたいなので気になる方は少し触ってみたら以下かがでしょうか?
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BASE

BASEは、現在(2020年時点)でNO.1のシェア率を誇る人気なECサイト構築サービス(ASP)です。
このサービスでは、プレミアムプランなどの複雑なプランは存在せず、利用者全員が全ての機能を無料で使う事が出来ます。
こちらは決済手数料が3.6%+40円、サービス利用料(総合計金額の3%)となっています。
さらにBASEでは、渋谷にあるポップアップストアへBASEに出品中の商品を並べてくれるサービスのSIBUYA BASEや、運営ノウハウがまとめられているBASE Uなど、他多数のサポート体制や運営体制あり非常に好印象です。
個人的に、将来もっと伸びそうなASPだと思っているので、現段階ではASPの中では一番おすすめです。
ジンドゥー

ジンドゥー(Jimdo)は、無料でホームページを開設できるASPですが、ネットショップにも力を入れています。またホームページ制作の実績は非常に多く、信頼性の高いASPです。
豊富なテンプレートから簡単にWEBサイトを作成しながらECショップまでもが構築する事が可能です。
ホームページをメインとしたサービスなのでホームページの作成もECの作成も両方とも無料で済ませたい場合におすすめです。
しかし無料のフリープランではECショップへの商品数が5つまで、決済方法はPaypalのみなどの制約がありますので注意が必要です。そのため、小規模なECショップ付きのWEBサイトを作成したい場合におすすめと言えるでしょう。しかし場合によっては有料プランにした方がいいかもしれません。
Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは今まで紹介してきたASPとは少し異なり、モール型のECサイトです。なのでECサイト最大の難関である集客性が非常に高く、商品を設置するだけでも自然とお客様がきてくれます。
Yahoo!ショッピングに商品を出品する形で自分のアカウントページを持つ事が可能です。日本においてYahoo!ショッピングの利用率約2645万人と言われており他の今までのASPとは桁が違います。
Yahoo!ショッピングでは初期費用、月額料金などは掛からず無料で利用する事が出来ます。しかし商品が売れた際には、決済手数料やストアポイント原資、キャンペーン原資などが費用になってきます。信頼性は非常に高いが他のASPよりも少しだけコストが高くなる点には注意しましょう。
EC-CUBE

ECサイト作成ツールと言ったらEC-CUBEが思い浮かびます。EC-CUBEはWordPressと同じくオープンソースのCMSです。
特にこれといったルールーは殆ど無く、制作者の好きな様に作成する事が可能です。しかしその分、知識が必要になってくるので制作会社に依頼するのが常套手段になっています。
ツール自体は無料で使えるが、制作依頼の料金はかかってきます。自身で技術を付けて制作に取りかかれば無料で出来ますが勉強コストはかかってきます。
ただし、EC-CUBEにもWordPressのようにデザインテンプレートやプラグインが用意されているため、そちらを活用すればあまり知識の無い人でも簡単にECサイトを構築することが可能です。
EC-CUBEのダウンロードはこちらから(サーバーが必須です。)
WordPress

WordPressでも「カート機能の追加」や「決算機能の追加」などのECサイト構築のために役立つプラグインが用意されています。これらをうまく活用すれば、WEBサイトの構築と同時にECショップも製作できます。
Welcart
WordPressにカート機能を追加するプラグインです。多少複雑ではあるが、カート機能を入れたいなら現状これ一択です。
▼詳しくは以下のリンク(本サイト)から参照して下さい。
https://www.welcart.com
他のECプラグインはカート機能というより外部サイト(EC)の埋め込みに近いです。カート機能を追加してWordPressサイトそのものをEC化するならこのプラグインを使用します。
WP-OliveCart
Welcartと同じくカート機能を追加するプラグインです。WP-OliveCartはWordPress.orgから配信されている認定プラグインなため安心感が高いです。
WP-OliveCartは非常にシンプルでWordPressに最適化されており扱いやすいです。先ほどのWelcartと比べるとやれる事は若干少なくなるかもしれませんが扱いやすさ重視ならこちらがおすすめです。
▼詳しくは以下のリンク(本サイト)から参照して下さい。
https://www.wp-olivecart.com
フリマアプリ

商品を売るのに必ずしもECサイトが必要なのかというとそうでもありません。
ECサイトを作って商品を売るには定期的な商品在庫の確保と、継続して購入していただけるリピートユーザーの確保はが必須です。
個人でECサイトを作成して、運用していく場合この辺の集客と在庫関連で挫折しがちです。だったらそこまでの時間をかけずに手軽にさくっと商品の売買ができるフリマアプリを利用するのも一つの手かと思います。
ココナラ
ココナラはスキルの売り買いができるフリマアプリです。
WEB製作やノウハウ関連、記事の執筆、絵、恋愛相談など自身のスキル(発想)をインターネット上で売り買いする事が可能です。一律25%の販売手数料が取られてしますが無形商材の売り買いが出来る唯一のフリママーケットです。
▶︎ココナラに無料会員登録してサービス内容を見る
メルカリ
CMでもお馴染みなフリマアプリシェア率No.1の「メルカリ」では様々なものが売れています。
今ではスマホ本体の取引やPCなども多く売れている様で、メルカリ専属の完全無料転売なども流行っている様です。
少し前のフリマと言ったらヤフオクや楽天オークションが主流だったが、現在ではメルカリ一択レベルです。
売りたいものが、常バラバラだったり、仕入れが安定しない様な物ならこの様なフリマアプリを活用する方が得策と言えるでしょう。
有料だけど最強なECサイト開業
shopify

現在世界的に盛り上がりを見せつつあるサブスクリプション型のECサイト構築サービス。
Shopifyでは高精度なカゴ落ち防止機能やSEO対策機能、マーケティング機能などECサイトを運営/作成するのに必須な要素を徹底的にカバーしています。しかも商品登録は無制限で、管理者アカウントの数も1では無いです。
また世界的に注目されているCMSなだけあってオンライン上ではいろんな解説記事があったり、テンプレートが配信されていたりします。
今(2020年)の世界情勢の最中、個人/法人で独自のECサイトを持つ意識が高まったこともあり、サポートの手厚い当サービスが非常に注目されているようです。
特にエンジニアやWEB系の仕事をしている人は、今後shopifyの依頼も増えていくと思われるので今のうちに少し触ってみることをお勧めします。
楽天市場

日本におけるインターネット通販シェア率No.1で1億1000万以上もの会員数を誇る超特大ECサイトです。これも先ほどのYahoo!ショッピングと同様にモール型のECサイトになっているので集客性が非常に高いです。
Yahoo!ショッピングとのシェア率の差は数値で見ると大きく違うが、売りたい商品によってそれは変わってくるかと思います。Yahoo!ショッピングは最近ZOZOと合併してアパレル関連(お洒落系)が非常に強化されました、反対に楽天はアパレルは弱いですが、食料品や雑貨、家具などの生活関連は異常に強いイメージです。
また元々多くの商品を持った企業様の参入が多いので、個人で開店する場合は相当な覚悟と知識が必要になるかと思います。
売上アップを目指すなら楽天市場へのお申込みはこちら
Amazon

世界一のECショップと言ったらAmazonです。Amazonにももちろん出品する事は出来ます。
Amazonに商品を出品するには、他のECサイトの料金の倍はかかってくるが圧倒的な集客性を誇るのと、Amazonの主要ビジネスのAWSによるビックデータからなる分析性能や、昔から配送業に力を入れてきたからこそ実現してる、配送サポート体制など他を圧巻するクオリティです。
しかしやれる事が多い分、覚える事が非常に多いです。
個人にも企業にも最もおすすめ出来るサービスだが、細かい手元の事、継続してデータを意識出来る方、発送作業、ルールを守る(細かいポリシーを読む)など敷居が異常に高いので人を選ぶサービスでしょう。
カラーミーショップ

月額料金最低834円〜から超本格的なカート型の自社ECサイトを作成出来るASPです。しかもカラーミーショップなら、販売手数料0円です。
100種類以上ものテンプレートが用意されておりHTML、CSSのカスタムも自由で、他にもやれる事が多いです。しかもWordPressとの連携も簡単に可能なので、理想的なデザインと集客が思い通りに出来る魅力的なサービスです。
下記の事例の様に、企業規模は中小だが商品は売れている場合に非常にマッチしているサービスかと思います。
▶︎商材別利用事例
まとめ
以上が「無料でネットショップが作れるサービス10選(EC構築ツール)」でした。
参考になってくださったら幸いです。