今回は、WEBの解析などで良く使われるCV数とCV率についてを詳しく紹介していきます。
CVとは?
CVとは「Conversion(コンバージョン)」の略称です。
直訳すれば「変換」や「転換」みたいな意味合いですが、WEBマーケティングでは「成果」の意味合いで使われます。
単純にConversionされた数を「CV数」と言います。また、ユーザーのサイト流入数に対してCVされた率を測った指標を「CV率」もしくは「CVR(Conversion Rate)」と言います。
CV数は主にWEBサイトにあるCTAや成果報酬型の広告に対して使われる指標になっています。
CTAとは「Call To Action」の略称です。
自ら行動を呼び込み、ユーザーに行動を促すと言った意味合いです。
CTAでは主にお問い合わせボタン、ポップアップ、画面下に固定表示されたボタンなどに使われます。
CTAに関しては下記で詳しくまとめました。
CVはどこでどう使われる?
CV数は主にASP広告に使われているイメージです。
ASPが配信している広告では、平均CV率は〇〇数と表示されてあるものがほとんどなので、それを基準にして自社メディアでCV率を上げるための施策を行なっていきます。
もちろんですが、CV数、CV率ともに高い数値である事が好ましい結果です。
下記は大体の業種別の平均CV率をまとめた表です。(大まかな数値です。)
コンサルティング/ファイナンス | 10% |
メディア/出版 | 10% |
教育/医療 | 8% |
ソフトウェア/クラウド | 7% |
技術機器/ハードウェア | 5% |
製造業/生産財 | 4% |
旅行/サービス業 | 4% |
小売/EC | 3% |
非営利団体 | 2% |
その他 | 8% |
またGoogleアナリティクスやタグマネージャーを使用する事で、自社サイトのお問い合わせ、予約、購入、商品サイトへの流入、PDFの表示、など様々な要素のCV数を取得する事が出来ます。
これらのCV率を元に導線や文言の修正などのサイトの改善などの施策を行っていくのが常套手段です。
CV率の計算方法(CVR)
CV率の計算方法は下記の様になります。
CV数÷ユーザー訪問数×100
例えば、お問い合わせのCV率を割り出したい場合。100人のユーザーがお問い合わせページを訪問し、そのうちの1人が実際の成果となる「送信」を押した場合、CV率は1%となります。
また、100人のユーザーがお問い合わせページを各々10回表示ずつ表示し1000PVとなった時に1回の「送信」ボタンが押された場合も変わらずCV率は1%となります。
広告の場合、100人のユーザーがサイトに訪問し、各々が10回ずつ広告をクリックし合計広告クリック数が1000回の場合。広告に訪問したユーザーは1000人とはならず100人として考えます。そのうちの2人が実際に広告の商品を購入した場合のCV率は2%となります。
また、Aさんのみが同じ広告を100回クリックしてCV発生(商品の購入)した場合はCV率は100%となります。
ユーザー数 | PV数/クリック数 | CV数 | CV率 |
---|---|---|---|
100人 | 200PV / 10クリック | 1 | 1% |
100人 | 1000クリック(100人が各10回クリック) | 1 | 1% |
100人 | Aさんのみが100回クリック | 1 | 100% |
この様にユーザー数に対してのCV数で割合を出します。PV数やクリック数自体はCV率には関係ありません。
CVとクリックの違い
CVは「成果」を表します指標なのでクリックされただけではデータになりません。
例えば、お問い合わせのCV数を測りたい場合はお問い合わせボタンを押ただけではCVとはなりません。お問い合わせボタンを押した後に実際にお問い合わせを送信した場合がCVとなります。

ただしGoogleタグマネージャーやアナリティクスでCV数を測る要素は任意のものにする事が事が可能です。
上記の例で言うと、①の「contact us」のリンクからCV数を取得するとしたら、実際に③の送信ボタンを押す前の段階でCVされた事になります。
CV数を視認化する目的はユーザーの行動をデータ化するためのものなので①の「contact us」のリンクのクリック率に対して③の送信ボタンをクリックした割合を見たいはずです。
そのため③の送信ボタンに対してCV数を取得するタグを埋め込むのが常識的な考え方となります。
一方、クリック率は言葉通りクリックされるだけで取得されます。クリック率単体でのデータはあまり役に立たないが先述で説明したように複合的に考える場合の指標となってくるので重要な要素です。
以上が「CV(コンバージョン)とは?WEBではどのように使われるのか?」でした。
アナリティクスやタグマネージャーに関してはまた違った知識が必要になるので後ほど紹介していきます。
今回はコンバージョンの使い方と概要が理解出来たら良いかと思います。