今回は、広告運用やメディア運営には欠かせないCTR(クリック率)に関しての基本的な知識とその計算方法を紹介します。
これからブログ運営を始めたい方や広告運用で自社サービスを広げていきたいって考えている方は必ず覚えておきましょう。
CTR(クリック率)とは?
CTRとは「Click Through Rate(クリックスルーレート)」の略称です。日本語では「クリック率」や「クリックスルー率」と言うこともあります。
アドネットワーク広告やASP広告や、検索結果などの一つの指標で使われる用語です。
検索結果のCTRは、各検索クエリでの表示件数に対してのクリック率を表します。
検索順位が1位だと、クリック率は80%〜90%くらいが平均です。2位以降は約半分まで落ち込み、ファーストビューから消え易い5位以降は1%〜10%程度まで一気に落ちていきます。
アドネットワーク広告のCTRの平均は約0.1%〜0.3%程、高くても1%くらいです。ASPから出稿する広告のCTRはピンキリです。広告を掲載したページと広告が相互性の高いものだとCTRは40%以上と大きく上がり、逆に関係ないものだと0.1%以下と低くなります。
上記の物で紹介したCTRでは、数値が高い程好ましい結果となります。
このようにCTRは広告、結果結果の指標を図り改善や提案をする一つのデータとして扱われます。
CTRの計算方法
CTRの基本的な計算方法は以下のようにします。
クリック数÷インプレッション数×100
インプレッション数とは、簡単に言えば表示件数です。主に広告や検索結果に使われる指標です。
クリックされなくても、止めなくても、ただ表示されれば1インプレッションとなりますが、表示されるデータが完全に読み込んだ場合のみカウントされます。
似た意味合いでPV数とありますが、こちらはページビュー数の略称でユーザーがサイトを表示した件数を表します。
またインプレッションは良くネット上でimpと略されます。
例えば、100impされてその内に1クリックされたらCTRは1%となります。1000impされて5回クリックされたら0.5%となります。
インプレッションに関してより詳しくは下記の記事を参照して下さい。
注意点
広告メディアのダッシュボードではページCTRといった項目が前に出ているものがありますが、これはユーザーがページを見た時に広告をクリックする確率です。
IMP数はあくまで広告が表示された数なので1ページに同じ広告が3枚あれば3インプレッション数になります。なのでページCTRは、ページに対してのクリック率で必ずCTRより高い数値になります。一方CTRはIMP数に対してのクリック率なので低めの数値になるのが当たり前です。
CTRの上げ方

CTRの上げ方は少し複雑です。
まずは広告の配置をしっかりと見直し純粋なクリック率を上げましょう。次に記事に対してユーザーの興味を唆る最適な広告を貼り更にクリック率を上げます。
imp数が増えるとCTRの数値は下がっていくので、広告の配信はなるべく3~4つくらいと少なめにしてより効果の見込める配置と大きさに調整します。
これらの施策を配置別、大きさ別、広告別で数パターンABテストを行い最も高い数値となるパターンを見つけ出します。
改善案 | 具体的な施策 |
---|---|
広告の配置の見直し | いろんな配置を試してみる |
ページに対して広告を最適化 | 広告の種類を厳選してみる |
広告の量、配置の最適化テスト | 複合的なパターンでABテスト |
ここまで出来たら、あとは純粋なPV数を上げていくだけです。
PV数の上げ方(SEO)に関しては様々な施策があります。まずはファーストステップとして下記の様にタイトルの最適化などが挙げられるでしょう。
広告の最適化に関しては追々詳しく説明します。
以上が「CTR(クリック率)とは?広告や検索結果の指標:計算方法の仕方」でした。
広告運用、メディア運営には必須な知識なので、まずはIMPに関しての基礎知識を知りその後にクリック単価の割り出しや各々のダッシュボードの見方についてを考えていきましょう。