2020年の7月にAppleの公式サポートページ「Applebotについて」のページが更新されていました。
なんと!そのページの一部に検索結果のランキングの決め方に関しての明記がされていました。
普段SEOに敏感な人は、検索結果の順位は”被リンクの数と質が大事“とか”検索クエリとの関連性が大事“など聞いた事があると思います。
ただ、これらはGoogleが公の場で言及した事実では無く、多くのマーケターが仮説検証を行った結果の事例の一つでしかありません。
要するに、ただの都市伝説かもしれないし、本当なのかもしれない。。と結構曖昧な場合が多い部分です。
しかし今回、多くの人が疑問に思っていた検索結果の順位決めに関して、新たな日差しが訪れたのかもしれません。
Apple公式ページから分かる検索順位の決め方
「Applebotについて」のページでは検索ランキングについてを以下の様に書き記されています。
Apple の検索では、Web の検索結果にランク付けをする際、以下の点を考慮に入れています。
・検索結果に対するユーザエンゲージメントの集計
・検索語と Web ページのトピックやコンテンツとの関連度やマッチング
・Web 上のほかのページからのリンクの数や質
・ユーザの位置情報に基づくシグナル (近似データ)
・Web ページのデザインの特徴検索結果には、上記の要因が加味される場合がありますが、ランキングにおける重要度はあらかじめ決められてはいません。検索機能の利用には、「Siriからの提案、検索とプライバシー」のプライバシーポリシーが適用されます。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204683
まず一点、この書き方は確実にAppleのWEBサイト用のクローラーが存在している事を示していると思われます。
Appleのクローラーは、その存在があるか否かで議論になっていた時期がありましたが、当ページの存在でほぼ確実にある事が証明されているでしょう。しかもそのクローラーは検索結果(WEBサイト)を巡回しています。
また、このページの文面を見るとApplebotは検索結果の順位を決めていると言うことになります。
そして、検索順位の決め方が上記の通りだと言うのです。
このページが意味する事は、もう一つあります。
それはAppleが独自の検索エンジンをリリースする可能性がある事です。
現状Apple関連のガジェットで使用するブラウザはGoogleの検索エンジンです。
Googleの検索エンジンを使用する限りは、Googleのクローラーがあれば事足りています。
AppleがApplebotについてのページを更新する理由が見当たらないです。
そのため、独自の検索エンジンをリリースする予兆なのかと巷で噂されています。
ちなみにApplebotは、AppleのWebクローラーです。基本的には、SiriやSpotlight検索候補などの製品は、Applebotを利用しているそうです。
しかし今回のページでWEBサイトの検索順位にも関わっている、もしくはこれから関わってくるといった事が予想されます。
現状は、直接Googleの検索結果に影響するとは言い難いですが、順位決めの方法がここまで明記されているのは結構やばい事、と言うか都市伝説が本当だった!みないな何とも言えない感覚です。
また、この順位決めの考慮は他検索エンジンでも大差は無いものだと考えて良いと思います。
なのでGoogleの検索エンジン最適化(SEO)に関しても先述の5点は常に頭に入れておきましょう。

そんな噂のApple検索エンジンが、もし本当にリリースされたら何をすべきかをまとめてみました。
自分のメモ書きのつもりでしたが、丁度タイムリーな記事になると思ったので公開します。
もしApple検索エンジンがリリースされたらやること
基本的には特に無し。
- クローラーの制御
- Apple版ウェブマスターツールの導入
- Siri SEO対策
- 話言葉よりの執筆を意識
- Applebotに明記されてる考慮を意識
それぞれ解説します。
基本的には特に無し
基本的には何も対策しなくても良いとは思っています。
なぜかと言うと、Applebotへの指示が何もなかったら基本的にGooglebotの指示と同じ様に動作するらしいからです。
GooglebotもApplebotもほとんど変わりは無く、何か特別な差別化が図られているわけでも無さそうだからです。
要するに、Google検索エンジンに対してしっかり対策をしていればOKみたいです。
これはBing検索エンジンと同じ考え方です。
クローラーの制御
しかしApplebotがGoogleクローラー独自の制御方法でブロックしてたページなどに巡回してきて、意図しないページが検索結果に表示されてしまう場合はあるかもしれません。
それを確実に阻止するために、Applebotへ伝える「robot.txt」のルールをカスタマイズする必要はありそうかなと思いましたが、
これも基本的にはGooglebotへの指示に従ってくれるみたいなので特に対応しなくても良さそうです。
ただしApple独自のルールも一部あるようなので、気になるなら対応すれば良いかと思います。
以下のリンクはGoogleがサポートしている特別なタグです。このタグを入れることでApplebotも従ってくれるみたいです。
Apple版ウェブマスターツールの導入
Appleの検索エンジンがリリースされる事があるならば、同時にサーチコンソールの様なWEBマスターツールのApple版がリリースされるかと思われます。
そうなったら即登録して、データ収集をしていきましょう。
Apple独自のデータ収集の仕方などがありそうで、普段気付かなかった事に気付けそうな気がします。
Siri SEO
Appleと言ったらSiri。
“今までになかった事”が大好きなAppleなら検索エンジンにもSiriをふんだんに活用して新しい検索体験を取り入れるだろう、という事は容易に想像できます。
Siri検索の特徴は、従来の検索クエリ(キーワード)より、一層話し言葉に近いキーワードで検索される事が多い事です。
なのでサイトのキーワードをそれに合わせて話し言葉にも最適なテキストにしていった方が良いと思います。
Applebotに明記されてる考慮を意識
そして最後はこれです。
既にApplebotのページにて意識すべき項目は明記されているので、この内容を意識するのは必然です。
簡易的にまとめると以下を意識しましょう。
- ユーザー数、PV数、行動など
- 検索クエリとWEBサイトの関連性
- 被リンクの数と質
- ユーザーの現在地
- WEBサイトのデザイン、UI/UX
以上「【注目】Apple公式ページから分かるSEOの考え方」でした。
他にも何か案があったら教えて下さい。
何とも興味深い内容のページだったので思わず記事にしてしまいました。
ただ、早とちりだったってパターンかもしれないので過度に期待はしない様に。
しかし、本当にApple検索エンジンがリリースされる様な事があるならば、先に知識を蓄えて早くから対策に出る方が良いと思うので常にアンテナは張っておきましょう。