今回は、最近重要度が増してきたads.txt(アズテキスト)とは何なのか?また正式な書き方、アップロードの仕方、注意点などを紹介します。
広告ネットワークを利用してサイトの収益化を計っているブロガー、アフィリエイター、WEB担当者は必須な知識なので必ず覚えておきましょう。
ads.txtとは?
ウェブ向け認定デジタル販売者(ads.txt)は、IAB が提唱する、プログラマティック広告の透明性を向上させるためのイニシアチブです。ご自身の ads.txt ファイルを作成して、広告枠の販売を許可する販売者を明示することができます。このファイルは一般公開され、エクスチェンジやサプライサイド プラットフォーム(SSP)、購入者や第三者ベンダーからのクロールが可能です。
https://support.google.com/admanager/answer/7441288?hl=ja
ads.txtを適切に設定する事で、アドフラウドと言われる悪意のある人間による広告詐欺の横行を防ぐことが出来ます。botが無限リロードを繰り返し広告の表示数を稼ぐなど、閲覧者に気づかれないように別サイトを立ち上げ広告表示数を稼ぐなど、目視ではわからないが裏側に同じ広告を大量に並べるなど。ads.txtは、それらによる広告収益を不当に稼ぐ違反行為を抑制します。
アドフラウドを行われると、広告効果はゼロに近く広告配信者は利益が無く大きな損失を生みます。なので絶対に阻止しなくてはいけません。
ads.txtファイルがあるサイトは広告配信者にIDと広告配信サービスを提示するため、自身のサイトがbotやなりすまし出ないことを証明できます。仮に悪意の者が誰かのads.txtをコピーしてアップロードしても広告主はそのads.txtの記載情報にあるIDへ広告を配信するため全く意味がなくなります。
このようにオンライン広告の透明性を高めて広告詐欺を減らすための仕組みがads.txtです。
ads.txtの書き方
ads.txtの書き方は、下記の内容を書いて行きます。
広告システムのドメイン, 広告システムから付与されているパブリッシャーのID, 広告システムとパブリッシャーの関係, 認証機関のID
広告システムのドメインとは、アドセンスでいうと「google.com」にあたる部分です。
広告システムから付与されているパブリッシャーのIDとは、アドセンスの場合は「アドセンス管理画面」→「アカウント情報」に表示されている「pub-」から始まる自身のID番号です。
広告システムとパブリッシャーの関係とは、パブリッシャーがあなたのアカウントを直接管理している場合は「DIRECT」で、管理を第三者に委託し、広告枠の再販を許可している場合は「RESELLER」とします。
認証機関のIDとは、その広告システムを識別するIDです。これは調べれば出てきます。
記述の仕方は上記の内容を入力し「,」カンマ区切りで半角スペースを空けて入力していきます。また一つ一つの広告システムの記述を入力する際は改行はしません。反対に次の広告システムの記述を行う場合は必ず改行をします。
また文字コードは必ずUTF-8を使用して記述しなくてはいけません。改行や半角スペースなどにも注意が必要です。
上記の書き方に基づいて記述したアドセンスのads.txtが下記になります。
(文字コードの関係で下記のコピペはNG!!)
google.com, pub-○○○○○○○○○○, DIRECT, f08c47fec0942fa0
実際に本サイトのTOPドメイン+/ads.txtで内容を見ることが出来ます。(どのサイトでも/ads.txtで見れます。)
ads.txtのアップロード場所と注意点
ads.txtはドメイン直下に「ads.txt」と名前でアップロードします。
ドメイン直下とは「exsample.com/ここ」です。(exsample.com/public_html/ここ)
FTPソフトでアップロードする場合は、index.html(index.php)ファイルと同じ階層にアップします。WordPressの場合はwp-contentsファイルと同じ階層にアップします。いずれもドメイン直下となっています。

他、前述したテキストコードやカンマなどの記述方法にも注意。
また、エックスサーバーをはじめにads.txtを簡単に入力できる設定項目が追加されているレンタルサーバーも多く出てきたので、それらのサーバーを使用している場合はそのマニュアルに沿って記述していけば間違いありません。
(下記のリンクはエックスサーバーのads.txtの設定マニュアルです。)
以上が「ads.txtファイルとは?書き方とアップロードの手順」でした。
最近になってGoogleから警告の通知が届いた方も沢山いるかと思います。あまり焦らず今回の通りに適切に設定してあげれば問題ないので安心して下さい。