今回は2020年下半期〜2021年に流行すると思う注目のWEBトレンドをいくつか予想します。
2020年上半期では様々な事件により社会情勢が大きく変わってきました。政治や世界経済に関しては全く詳しくないが、WEBディレクター×ブロガーの視点からWEBの変化は大きく感じています。
そして世間のフラストレーションとWEBのリアルな現状を見て、今後のWEBトレンドを10つ予想してみました。
ヘッドレスCMS

ヘッドレスCMSとは、その名の通り「ヘッド」が「レス」。すなわちフロントエンド技術だけで運用が可能なCMSです。
従来のCMSでは、バックエンドとフロントエンドは密接に関係性を持っており、お互い依存しあってる関係でした。そのため更新ツール側(フロントエンド)では縛られた方法でしか更新が出来ない状況です。バックエンド側も同じです。
ヘッドレスCMSでは、両者が完全に切り離されているので、更新時はフロントエンドの作業だけで済みます。CMS開発時のバックエンドの作業にも集中する事が出来ます。またフロント側ではバックエンドの影響を受けないので、自由度の高いコンテンツ作成が可能となります。
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— KEITO │ Webディレクター@KT LIFE (@ktsd_web_dr) May 23, 2021
従来型のCMS と ヘッドレスCMSの比較説明
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最近ヘッドレスCMS(Contentful)の案件をたまに見ますが、どうやら玄人向けのコミュニティでは流行っているみたいです。
来年あたりには下流にも多くの案件が流れてきそうな予感!
勉強するなら今でしょ!#cms #Web制作 #エンジニアと繋がりたい pic.twitter.com/jEGVyQqWHh
Lステップ

Lステップは、LINEを使って顧客情報を一括管理したり、顧客に一斉配信できるツールです。単に一斉配信できるだけじゃなくて、セグメント配信だったり、ステップ配信を行うことができます。そしてステップ配信では、あらかじめ決められた配信内容を決まった時間に、決まった順番で自動的に配信していくことができるのです。
基本機能は、LINE Developersで使用出来るMessaging APIの機能で、そこに+アルファでMA(マーケティングオートメーション)機能を備えたもの多いようです。
全体的にメルマガのLINEバージョンといったイメージに近く、近年企業間ではこぞってメルマガからLステップにシフトチェンジされています。
そのことから、Lステップを扱う中小企業のWEB制作会社が急増。ココナラやクラウドワークスでは「Lステップ代行します」との案件がほぼほぼ埋まってるブルーオーシャン感。
この波は2021年に最高潮に登ると言われており、非常に注目されています。
No code(ノーコード)

ビジネス系インフルエンサーやWEB系の仕事に関わっている人の間では、今最もホットな便利ツールになっています。
ノーコードはプログラミングを一切せずにシステムやアプリ、WEBサイトが出来るツールです。
詳しくは以下の記事を見て頂きたい。
有名なノーコードツールと言ったら現状はbubbleですが、今後はAmazonの「Amazon Honeycode」やGoogleの「AppSheet」が注目を浴びると予想します。
2021年以降は、ノーコードが今よりも一般的となり大ブームが起こるかと思っています。
企業のWEB担当者は、制作会社にWEB制作の依頼をしなくても立派なコーポレートサイトを作成出来る様になるでしょう。
一方技術者は、非常に多くの時短が可能となり今の数倍の生産性が生まれ、ビジネスを一気に加速させるでしょう。
第二次AR&VR技術

初めに大前提として言わせて頂きます。GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)が追っている最新技術やビジネスモデルは必ず流行ります。そう私は考えています。
中でも2020年〜2021年に流行する技術だと思うのはAR(拡張現実)とVR(バーチャルリアリティ)です。
ん?今頃?と思う方は、一歩引いた目で当時の技術を見てみて下さい。
昔流行ったARとVRは、擬似的なマップやテクスチャの上にARコンテンツやVR映像が流れるなど、基本的にバーチャル映像でのみの体験だったかと思います。
では試しにGoogle検索で「ヘラクレスオオカブト」と検索してみて下さい。
検索結果の3D表示を使えば貴方の目の前にヘラクレスオオカブトが現れます。
YouTubeで「VR動画」と調べてみて下さい。
驚くほど綺麗な映像が立体的に映し出されています。
このように近年のARとVRは、ほぼ現実に近い映像で体験出来るようになっています。
その代表的なコンテンツは、YouTubeのVR映像、Google検索のARコンテンツ、4K60FPSでのVRゲーム、展示会VR、VRスポーツ観戦、SNS×VRなどです。
明らかに一段階技術レベルが上がった事を感じまさせます。これは確実に5G普及の恩恵でしょう。
2021年以降、日本の5G普及と共に、VR YouTuberやARの新サービスなど、個人法人問わず新たなビジネスが生まれる予感がします。
web core vital

Googleがサイト評価に関する新たな指標として「ウェブに関する主な指標」としてweb core vitalの3つの指標(LCP・FID・CLS)を公開しました。この指標が2021年に開始されるとアナウンスがあったことからWEB業界では2020年の下半期〜2021年内は常に議題に上がる内容になってくると予想されます。
このことからWEBのトレンドが大きく変わってくる可能性を感じたので、そのいくつかのパターンを紹介します。
web core vitalの3つの指標の詳細を知りたい方は以下の記事を参照して下さい。
ページスピード重視
web core vitalの3つの指標は主にページスピードに関わる部分になっているので、WEB業界ではサイトの読み込み速度の重要性に関して今まで以上に敏感になってくるかと思います。
それに準じてWEB制作会社の売り出し方も「サイトスピード90点以上保証」「web core vital all clear」「WEBサイト爆速化」などページの読み込み速度を保証したサービスやオプションなども付いてくると思われます。
もっと言うと、ページスピードの改善を専門にしたWEB事業なども出てくる可能性すらあります。
さらに、WEBツールでweb core vitalの指標で減点されている要素を見える化したサービスなども現れるでしょう。
静的ブログサイト
ページスピードの改善は正直言って、物凄く辛い作業です。それにリスクが高いです。
またweb core vitalはページスピードだけでなく、それが原因で生じるUXに対する障害を排除するための指標です。
UXの点を考えるとWordPressをはじめとしたCMSは改善が難しく、今回こそ本当に嫌気が差してくるかと思います。
反対に静的サイトでは、メンテナンスが非常に楽で後で改善のための施策に対応し易いです。なので今回のweb core vitalの指標にも柔軟に対応できるでしょう。
今までは企業サイトなどに静的サイトは多く使われてきましたが、2021年以降は個人のブログサイトですら静的サイトで作られるものが増えてくるかと思います。
しかし、静的サイトを作成するにはHTMLやCSS、PHPなどのプログラミング言語の知識が必要なのでリテラシーの少ない方は参入するのが厳しくなるでしょう。
ただ、そこを上手くついた、静的サイトジェネレーターは2021年に大きく盛り上がりを見せるでしょう。
テキスト主体
UXとページスピードを真面目に改善しようと考えると、WEBサイト内の動画や画像はなるべく減らして、動作する部分もなるべく入れない事が最善の対応です。
これが極端なことになると、WEBサイトは昔の様にテキスト主体の物に近づいてくるのかなと思います。
流石にテキストだけは言い過ぎだが、現在の様に動画が全画面で出てきてスクロールすると複雑な動作が絡み合う様なWEBサイトはおすすめし辛い状態になるでしょう。
JavaScriptが衰退
web core vitalの指標をしっかりクリアできる様なJavaScriptが広く伝わらないと衰退してしまうのではないかと思います。
現状のWEBサイトで使われているjQueryやAjaxなどのフレームワークは一刻も早くweb core vitalを意識した有効な記述を広めていってほしいと思います。
UI/UXデザイン

上記で紹介した「web core vital」に繋がる話ですが、ユーザーエクスペリエンスの向上は技術のみならずデザインにも広がってきています。無駄なくシンプル。見た目でユーザーに理解させるデザインは今後のWEB制作で重要視されるでしょう。
そのためUI/UXデザインの需要は増え続け、そのような肩書きも増えていくかと思われます。
また、それに特化したアプリ。Adobe XDの需要が今後さらに伸びるかと思います。実際仕事でAdobe XDでのデザイン納品というのも増えてきている印象です。
B to C to C

B to C to Cとは、「Business to Customer to Customer」の略です。「B to B」は企業と企業。「C to C」消費者と消費者。「B to C to C」は企業と消費者と消費者です。
要するに、企業発信でサービスが始まり消費者Aが消費者Bにビジネス展開する動きです。
WEBのトレンドでも「B to C to C」のサービスが今後増えていくでしょう。
現状有名な「B to C to C」のWEBサービスと言ったら「Uber eats」が非常に有名です。
社会情勢や不景気の影響で個人で稼ぐ力の重要性が広く認識された中、己に力(知識)が無いため稼ぐ方法が分からなくて落ち込んでいる者や稼ぐ能力が中々身につかない人などが悲鳴をあげ始めるかと思います。
そんな時にB to C to CのWEBサービスの登場で知識が無くても個人で稼げる事が認識され今後も需要が高まるかと思われます。
2021年以降では、それがもっと常識的に捉われるようになりバラエティ豊かなB to C to Cサービスが登場するかと思われます。
ラジオコンテンツ/音声コンテンツ

ラジオコンテンツ/音声コンテンツを提供するWEBサービスやアプリは今後必ず流行すると思われる新しいコンテンツです??(古いが進化)
現状ではHimalayaやVoicyがラジオコンテンツ/音声コンテンツで有名だが、今後はノウハウ系(教育系)やメンタルヘルスケアが必ず流行ると確信しています。
VoicyとHimarayaを比較してみました。
ラジオコンテンツであるポッドキャストが次々と収益化の仕組みを取り入れて、広告出稿する企業もどんどん増えていっています。また視聴者からしてもイヤホンのみで良質なコンテンツが聴けるのは両手が使えて楽ですし助かります。
このように需要と供給が確実に膨れ上がっているのを感じるので今後流行するのは間違えないなと思っています。
ちなみになぜノウハウ系とメンタルヘルスなのかは以下のような要因でしょう。
実は現在ではメンタルヘルスケアが地味流行していて、都心の方では密かに瞑想がブームになっているそうです。またヨガや観葉植物などもその一種なのかもしれません。
毎日のようにPCと向き合い頭が疲れてしまいストレスを感じ易いのでしょうか?それほど世間ではストレスを感じる人が多くいて、その吐口を求める人が多くいるようです。
ノウハウ系が流行する理由は、社会情勢の影響で世間の勉強意識が今後より高まっていくからです。そして現状のYouTubeを見てもノウハウ系の発信はラジオがめちゃくちゃ向いてると思うからです。
YouTubeは今まで通り伸びていきます。そして新たにラジオコンテンツにも手を出す教育系YouTuberが多く出てくるでしょう。
ECサイト

社会情勢の影響で実店舗販売の利益が低下し始め、ようやく世間でWEB販売の重要性が認識し始めました。
ネット社会の中未だに実店舗のみのマーケットに頼っていたビジネスモデルが軒並みECサイトの公開をしてきています。
今まではECサイトは割と大きめな企業しか持っていませんでしたが、今後は中小企業もECサイトを持つようになります。そしてShopifyの登場により中小企業や個人までもがECサイトを持つ時代になると思います。
それを助長するのがB to C to Cの流行であり、個人がECショプを持ちドロップシッピングのような無在庫でやり取り出来るビジネスが再熱するかと思われます。
これは歴史を見れば想定できます。現在「転売」モデルの副業が非常に流行っています。転売は2010年頃に一時期流行っていましたが在庫リスクが大きいため自然と衰退していきました。そこでドロップシッピングの様な無在庫転売が流行ってきましたが、そのサービスが少なく認知されずに自然消滅しました。
ただ今回は中小企業が軒並みEC事業に参入します。だがECでの売り方が分からない、売れない、と言った悩みが付き纏います。そして資金の少ない中小企業を救うのが無在庫転売のビジネスモデルになるのではないでしょうか?
ECサイトを作るなら以下のサービスがおすすめです。
E-sport/クラウドゲーム

PS5が発売されゲーム業界の盛り上がりが絶頂期に入るでしょう。また各開発者はE-sport向けのゲームを本気で制作しています。日本でもE-sportという言葉をよく聞く様になり、2021年以降はそれを実際にWEBサービスやビジネスに落とし込む企業も増えてくるでしょう。
WEBに関しても、5Gの発展によりストリーミングの質が大幅アップするので、E-sportの様な激しい映像も綺麗に映し出す事が可能になるでしょう。またVR技術が発展してその場にいる様な感覚で観戦できる様になるかもしれません。
そして、GoogleのSTADIA、AmazonのLUNA、FacebookのFacebook Gaming、AppleのApple ArcadeとGAFAがこぞってクラウドゲーミング事業に参入し始めます。
既存のゲーミング市場の覇権であるSONYのクラウドゲーミングサービスのPS Now、MicrosoftのXboxクラウド、任天堂の任天堂Switch Onlineなど御三家はこれからGAFAという巨大企業のクラウドゲーミング市場参入に立ち向かわなくてはいけなくなります。
各社ゲームのプラットフォームのみならず、WEBサービスにも落とし込まれる可能性が高いので、安定した5G普及と共にWEBでゲームが新常識になる日がくるのかもしれません。
2021年以降は5G×ストリーミング技術(最先端)が成長しE-sportやクラウドゲーミングが日の目を浴びるでしょう。
クラウドワークスなら、あらゆる分野の専門家に最新トレンドに準じた技術を素早く提供頂けます。
いち早く新しいサービスを生み出し先行者有利を勝ち取ろう!!
以上が「2021年に流行必須なWEBトレンド10選!!」でした。
今回は7つのみの紹介でしたが、3Dプリンターやプログラミング学習、地方ビジネス、AIロボットなどWEBに関わりそうなものもまだまだ沢山あるかと思います。何かで成功したければ現状を客観的に見て、先のビジネスを予想しましょう。
※あくまで予想なので自身で分析してチャンスに変えて下さい。